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岩田 孟; 三ツ井 誠一郎; 関根 伸行*
no journal, ,
地層処分条件下で析出する鉄ケイ酸塩を測定するために、90C、窒素ガス雰囲気下、SA/V=10mでFeCl溶液を用いた模擬ガラスの静的浸出試験を実施した。得られた結果は、Fe含有鉱物が時間の経過とともにgreen rustからFe-rich serpentineに変化することを示した。このような鉱物の変遷は、高レベル放射性廃棄物の地層処分に使用されるガラスの変質挙動に影響を与える可能性がある。
冨永 亜希; 菖蒲 敬久; 佐藤 誠一*; 畠山 清司*; 永井 崇之
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高レベルの放射性ガラス化物質は、保管施設で数十年、最終処分場では数万年以上にわたって監視の対象となる。長期保管には十分な構造的安定性が必要であるが、高充填化の観点から機械的および化学的完全性と両立しないことが懸念される。準備中に得られたガラスの不均一性は、ガラスの不安定性を引き起こす。残留応力は、ガラス化された材料の安定性を評価するための重要なパラメータの1つである。ひずみゲージを使用した従来の応力測定では、試験片全体の平均応力が明らかになるが、局所的な応力も変形や亀裂の原因となる可能性があるため重要である。そこで、高エネルギーシンクロトロンX線応力測定を用いた方法を開発し、ガラス化した材料の局所的なひずみを明らかにした。このことで、ガラス固化体に存在する微小な結晶質領域、また非晶質の散乱からのガラス質領域のひずみの値を分離して評価した。
米田 安宏; 辻 卓也; 松村 大樹; 岡本 芳浩; 永井 崇之
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ガラス化技術を確立するためには、ガラスに分散したさまざまな物質がどのように存在するかを明らかにすることが重要である。金属を含むさまざまな物質を混合してSiO-BOガラスを主成分とする模擬ガラス物質を作製した。この模擬ガラス固化材料は、融点直上の600Cまで加熱され、放射光高エネルギーX線回折実験を行った。得られたX線回折プロファイルは、2体相関分布関数(PDF)を使用して局所構造を明らかにした。ガラス内のSiOのネットワーク構造が強いため、析出した微粒子がくさびになり、Si-O結合長が変調していると考えられる。